八楽児童寮のご紹介

八楽児童寮基本方針

家庭的養育をめざす 1.より家庭に近い生活環境をめざす。2.子どもの最善の利益を尊重し、社会的自立へ向けた支援をおこなう。3.社会の一員として子どもを育てていく。

この三項の基礎となる理念は、児童憲章第二条の「すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもって育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。」から発しています。
これにかわる環境として、児童福祉法は、里親制度と児童福祉施設を制定しています。従って里親は、家庭に替わるべき環境としては申し分ないのですが、施設も“家庭に替わるもの”としての環境作りが成されなければなりません。

 すなわち施設は、家庭的雰囲気に満ち溢れたものであらねばならないし、家庭に近いものであろうとする努力がなされなければならないものなのです。

 ここに八楽児童寮が「大寄宿舎制」を「小舎制」に改革した理由があり、さらにグループホームという地域社会の中で養育されていく環境作りをめざしています。

八楽児童寮職員倫理網領

われわれ八楽児童寮職員は、利用者の人権・権利を擁護し、利用者個々のエンパワーメントの開放と
自己実現に向けての援助を実践することを目的に、八楽児童寮職員倫理綱領を制定し、
ここに遵守することを約束します。

  • 人権・権利の擁護

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者に対する、いかなる虐待や人権侵害も許さず、性別や年齢、障害の状況や程度、社会的地位、文化的背景、経済的状況などの違いにかかわらず差別することなく、人としての権利を擁護し、あらゆる権利侵害の発生を防止します。

  • 信頼を基盤とした援助関係の重視

    われわれ八楽児童寮職員は援助関係において「現在、援助を必要とする問題を抱えているが、人間として対等な存在である」との認識を基に、人間として尊厳ある生活が送れるよう援助していくことを約束します。

  • 子どもの権利の最善の利益を求めて

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者との専門的援助関係を最も大切にし、それを自己の利益のために利用しません。業務の遂行に際しては、利用者の最善の利益を最優先に考えます。

  • 自己決定の尊重

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者の主体性や意思を尊重し、日常的に自己決定していく機会を増やしていけるような援助をします。また、自己を表現することが困難な利用者には共感的理解に立ち、本人の意思を把握する際には複数の職員により話し合う等、偏りのない形で、自己決定の尊重に努めます。

  • プライバシーの保護

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者のプライバシー保護を重視し、人として尊厳を持って生活を送れるよう、プライバシーが保障された生活環境の実現に努めます。

  • 開かれた施設の運営

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者に対してよりよい支援を実践するため保護者や地域の人たちなど外部からの意見を反映した施設運営を推進します。

  • 自立と社会参加にむけての支媛

    われわれ八楽児童寮職員は、利用者の個性や主体性、可能性を尊重し、地域における就労、社会参加、生活の自立に向けた支援を積極的に行い、ノーマライゼーションの具現化に努めます。

  • 子どもの権利ノート

    • ピヨちゃんノート
    • コッコさんノート

児童養護施設とは

児童養護施設とは、何らかの事情で家族による養育が困難な2才からおおむね
18才までの子どもたちに人としての権利を保障し、社会的に養育・保護する施設です。

私たちの社会には、予期できない災害や事故あるいは離婚や病気、また不適切な養育を受けているなど、さまざまな事情により、家族による養育が困難な子どもたちがいます。

児童養護施設は、こうした状況に置かれている2才から概ね18才までの子どもたちに人としての権利を保障し、社会的に養育・保護する施設です。 児童養護施設は、児童福祉法や児童憲章の基本的な理念に沿って、子どもたちの幸せと心豊かで健やかな成長を見守り、社会的な自立を支援しています。

児童養護施設のその他の事業

八楽児童寮 オリジナルキャラクター

ここは新城の山の上の六軒の家。あたたかい庭にいつもいろんな鳥が飛んできます。キジが目の前から突然飛び立ち、びっくりしたこともあります。毎日毎日たくさんの子どもたちの洗濯物がいっぱい干してあります。まっ白なシーツも風になびいています。どの鳥かわかりませんが、洗濯物のシーツが落ちて、誤ってかぶってしまった鳥が犬に吠えられ鳥も困っています。だけど、この鳥、じっとがまんしてやがて犬にもなれてきました。あまりにもおっとりしているので、みんながこの鳥のことをおっトリ君と名づけました。

どんどん社会が複雑になっています。大人も子どもも誰もがみんな悩みを持って生きています。だから、いつも心の中にちゃんと八つの楽しさをしまっておいてその時その時に 一つずつ引き出して精一杯楽しい気分で生きて欲しいのです。「八楽おっトリ君」は細かいことにこだわらず、いつもおっとりと気分が安らぐよう毎日願っています。