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Voice-03 Nami Agata CARE WORKER

子どもたちの成長が何よりものやりがい!

児童指導員(小舎担当) 安形奈実 [2012年入社]

仕事内容 子どもたちは、本当の息子、娘たちのよう。毎日がドキドキ・ワクワク。
児童養護施設「八楽児童寮」では、3歳〜18歳の子どもたちと児童指導員が共同生活をしています。私たち児童指導員は、子どもたちを朝起こして学校に送り出し、学校から帰ってきて就寝するまで、日々の生活をともにし、彼らの親代わりとしての役割を担っています。現在私は「鳥の家」と名づけられた小舎を担当。もうひとりの児童指導員とともに小学5年生から中学3年生までの7人の子どもたちと暮らしています。食事をつくり、お風呂に入れて寝かしつけるといった子どもたちの生活面のサポートに加え、子どもたちといっしょに遊ぶことはもちろん、保護者として授業参観などの学校行事に参加するなど、子どもたちの自立に向けてのさまざまな支援を行っています。
「八楽児童寮」の最大の特長ともいえるのが小舎制。1舎につき20名以上の子どもたちが暮らす大舎と比べ、「八楽児童寮」は、最大収容児童数7名までの7つの小舎で構成されています。児童寮といっても建物は普通の一軒家。子どもたちは一般の家庭に近い、自由度の高い環境のなかで生活しています。いっしょに生活する私たちも、まるで自分の本当の息子、娘たちを育てているような感覚で、子どもたちの成長を見守ることができます。ときに迷いながらも、日ごとに成長していく子どもたちとの共同生活は、毎日ドキドキ・ワクワクの連続。楽しい日々を過ごしています。
やりがい 子どもたちの成長が垣間見える瞬間は、なにものにも変えがたい最高の瞬間。
私が中学生のとき、不登校ぎみになってしまった友人がいました。親身になってその子の相談にのる「スクールカウンセラー」の様子をそばで見ていた私は、学校の先生や保育士以外にもさまざまな立場から子どもたちの力になれる仕事があると知り、「スクールカウンセラー」を志すように。そして大学4年のときに、「子どもたちのリアルな様子を肌で感じておきたい」と参加した「学習ボランティア」で訪れたのが「八楽児童寮」でした。「学習ボランティア」では、児童養護施設の子どもたちに勉強を教えていたのですが、寝食をともにして子どもたちをサポートする小舎の児童指導員の仕事ぶりを見て、「こんなにも子どもたちに深く関わる仕事なんだ」と驚くとともにとても魅力を感じ、八楽児童寮への入社を志望しました。
最初はとまどうこともたくさんありました。子どもたちは、年齢や性別はもちろん、性格もさまざま。感情のコントロールがうまくできず、落ち着きのない子もいれば、引っ込み思案でお風呂に入るのが嫌いな子もいました。私は、同じ指導員の先輩や、指導員のフォローをしてくださるスーパーバイザーの方々に相談しながら、根気よく子どもたちと接していきました。そうしたなかで子どもたちの成長する瞬間に立ち会えるのがこの仕事のやりがい。学校に馴染めず、喧嘩ばかりしていた子が学校の学習発表会でみんなといっしょに楽しそうに歌を歌っている姿を見たときや、なかなか自分の気持ちを表現できなかった子が卒業式の日に「いつもありがとう」と私に手紙をくれたときなどは、なにものにも変えがたい、最高にうれしい瞬間です。
大切にしていること 子どもといっしょに自分も楽しむ!同時に冷静な視点を忘れないことも重要。
私のモットーは「自分も楽しむ」こと。「私がつまらなそうにしていたら、子どもたちも楽しくないはず」との思いから、どんなことでも子どもといっしょになって楽しむようにしています。土日には花見を企画してみんなで外出するなど、いっしょに楽しみながら生活をするなかで、子どもたちにいろいろなことを感じてもらえればと思っています。
しかし私たちは、子どもたちの親代わりであると同時に指導員。ただ子どもたちと楽しく生活するだけではなく、子どもたちが将来自立した生活を送れるように導いていくことも重要です。「八楽児童寮」は、小舎制で家庭的な良さがある反面、指導員と子どもたちとの距離感の取り方が難しいという一面も。人間同士ですので、距離が近すぎるとつい感情的になってしまうこともあります。ですのでそうならないよう、私は、常に冷静に自身を保って指導できるように心がけています。さらに、私ひとりではどうにもならないようなときでも「八楽児童寮」には、専門的な養育プログラムを熟知した先輩やスーパーバイザーの方々がおり、職員みんなが、子どもの指導のために「褒めるべきところ」や「しっかり言い聞かせるべきところ」など、養育に対する共通認識をもって子どもたちと関わっています。職員全員が協力し合える環境は、とても心強いですね。
また、子どもたちは大人が思っている以上に敏感です。たとえば複雑な大人の事情により本人に伝えるべきではないと判断した事柄があった場合、変にごまかさず「今は言えない、まだあなたは知らないほうがいいと思うから」などと正直に伝えるようにするなど、子どもたちと真摯に向き合う姿勢を大切にしています。
今後の目標 みんなで助け合えるのが「八楽」の強み。これからはサポートする側に。
最初の1〜2年は小舎内のことだけで手一杯だった私も、今では先輩となり、まわりに気を配れる余裕がでてきました。先輩方が私を助けてくださったように、今度は私が後輩の指導や他の小舎のサポートにももっと積極的に携わっていきたいと考えています。「八楽児童寮」では、小舎担当の児童指導員のほかにも、指導員の指導方法を定期的に観察し、アドバイスする監査員や指導員の支援を行うスーパーバイザー、「子どもの衝動的、攻撃的行動をやわらげ、社会への適応力を高める力」を育む「セカンドステッププログラム」の指導員など、さまざまな職員が連携して子どもたちの養育に関わっています。これからさらなる経験を積み、どんな役割もこなすことができるスーパー児童指導員になりたいですね。

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